チャールズ&レイ・イームズ オリジナル特集 ハーマンミラー (1/3)
チャールズ&レイ・イームズ
チャールズ・イームズは1907年生まれ、妻のレイは1912年生まれ。 アメリカデザイン界の巨匠として夫妻の仕事は家具を中心に、建築、映画、グラフィックまで多彩に活躍。レイとの結婚により1941年からは夫妻の共同作業が始まる。1946年にはMoMA(ニューヨーク近代美術館)で「イームズデザインの家具展」を開催。ハーマン・ミラー社から発表された数々の作品は、ミッド・センチュリーデザインの傑作と称えられています。
HermanMiller / ハーマンミラー
ハーマンミラー社は、1923年、D.J. DePreeと彼の義父のHerman Miller達がミシガン州ジーランドのStar Furniture
Companyを買い取ったことに始まり、当初は家庭向け家具の会社でしたが、製品の質とビジネスに完璧さを追求した結果、Gilbert Rohde、
George Nelson、Charles & Ray Eames、Alexander Girard、Isamu Noguchiといったその時にもっとも活躍していたデザイナー達とのパートナー関係を積極的に築き、人間工学に基づくチェアやデスク、オフィスシステム、そして家庭用のプロダクトなど、1950年代の初めには、モダンデザインの家具メーカーとして世界的にその名を知られるようになりました。
またハーマンミラーのデザインの多くは、ニューヨーク近代美術館、ホイットニー美術館やスミスソニアン博物館等の主要博物館に永久所蔵品または常設コレクションとして展示されています。
<1958年>
1958年より生産され続けているイームズデザインを代表するオフィスチェア。もとはエーロ・サーリネンが設計し、アレキサンダー・ジラードがインテリアデザインを手がけた住宅(ミラー邸)のためにデザインされたもの。耐久性に富むアルミダイキャストのフレームに薄いシートがピンと張られ、ハンモックのように座る人の体を心地よく支えてくれます。SOHOのワークスペースからエグゼクティブのミーティングスペースまで、高級感漂う洗練された空間演出には欠かせないチェアとして愛され続けています。
アルミニウム グループ
エクセクルーティブ チェア
<1969年>
イームズ・アルミナムグループチェアと同様、軽量のアルミニウムフレームを採用したスタイリッシュなフォルムはそのままに、5cm厚のレザークッションを採用し、エレガントで一段と弾力性に富んだ座り心地が得られます。
「チェイス」はイームズの友人である映画監督、ビリー・ワイルダーの為にデザイン。以前贈った、熟睡してしまうほど心地良いラウンジチェアとは逆に、腕組みをしなければ横になれないほど極端に幅を狭く設計。これは仮眠用の寝椅子というビリー・ワイルダーのリクエストに応えたもので、組んでいる手が下に落ちる事で目覚められるという仕組み。
<1960年> ニューヨークにあるタイムライフビルのロビーのためにデザインされたスツール。ブランクーシの彫刻を思わせるエレガントなフォルムは、レイがメインにデザインを担当したと云われています。座面は緩やかに窪みがあり、見た目の硬質な印象と座った際の印象に少しギャップを感じるでしょう。
イームズの友人である映画監督、ビリーワイルダーの誕生日に贈った椅子としても知られる不朽の名作。1945年に発表されたLCWやDCMなどのプライウッドチェアのバリエーションとして試作されたハイバックのラウンジチェアが原型になります。「使い込まれた野球のグローブのように、優しく包み込んでくれるような椅子」を開発コンセプトに、しなやかなレザーと厚めのクッション、さらにプライウッドのゆるやかなカーブが、素晴らしい座り心地をつくりだしています。当時シェルにはブラジリアン・ローズウッドが使用されていましたが、現在は森林資源保護のため、ウォールナット材とチェリー材が使用されています。
<1984年>
イームズ・ソファは、チャールズ・イームズ(1907-1978年)がデザインした最後の製品。1967年頃にはプロトタイプが完成されていたようですが、発売はチャールズが他界した6年後となりました。
エレガントなフォルムのアルミフレームと、厚みのあるレザークッションによる上質な座り心地が特徴。当時はチーク材(現在はウォールナット材)をフレームに用たことから、「チーク&レザー・ソファ」という名前で発表されていました。
<1954年>
イームズの自邸で使用していたソファやワイヤー・ソファ(1951年)をベースにデザイン。輸送コストの削減を目的に背が折り畳めるよう設計され、そのコンパクトさ、そして化粧のコンパクトのイメージから「ソファ・コンパクト」と名付けられました。ウレタンフォームの程よい厚さと硬さ、そして背の絶妙な角度が快適な座り心地を生み出しています。
<1953年> 大小のカラフルな木製のボールが印象的なハンガー。ベース部分は、ワイヤーメッシュチェアなどで用いられてきた溶接技術が活かされています。もともと子供のための家具やおもちゃを製作していたイームズ夫妻。この子供のためのハンガーはチグレット・エンタープレイズ社のプレイハウス部からの依頼で製作され、1961年まで生産。その後1994年に復刻されました。